国家試験概要

このページでは、無人航空機操縦者技能証明の国家試験について説明いたします。

無人航空機操縦者技能証明について

無人航空機操縦者技能証明の取得を考えている方のほとんどは「ドローン」の操縦を目的としている方が多いのではないでしょうか?

2023年12月より、国家ライセンスとなったドローン免許=無人航空機操縦者技能証明ですが、その仕組みは自動車免許とよく似ています。

受験方法

免許の取得できる方法は2種類。

①試験場(ドローンの場合、指定試験期間といいます)での受験。

試験会場は、全国にあり、開催会場についてはこちらで確認できます。

②教習所(登録講習機関といいます)での受講後、実地免除で試験場で学科のみ受験。身体検査は、試験場での受験と書類受験の2種類あります。

登録講習機関も全国各地にありますが、取り扱いの資格や限定解除の種類は、各社確認しましょう。

登録講習機関も国土交通省のページにて確認できます。

資格の種類

無人航空機操縦者技能証明の資格は、「マルチローター」「飛行機」「ヘリコプター」の3種類あります。

また区分1等」「2等」とあり、飛行できる範囲が異なります。「1等」の方が上級資格で、今回の国家ライセンスの醍醐味でもある「人口集中地区」上空での飛行も可能になる資格になります。

他、自動車のAT限定のような限定もあります。

「昼間飛行限定」「目視内飛行限定」「25キロ未満限定」の3つあり、それぞれ限定解除することで、夜間飛行、目視外飛行、25キロ以上(ドローン重量)の飛行が可能になります。

取得したい資格の区分(1等or2等)、無人航空機の種類(マルチコプターorヘリコプターor 飛行機)、限定解除(昼間飛行、目視外飛行、25キロ未満)が決まれば、

試験場(指定試験機関)での一発受験か、教習所(登録講習機関)での受験を決めます。

学科試験は、いずれにしても、試験場(指定試験機関)での受験が必要になります。

学科試験の内容は、航空法について、天候について、マルチコプター・飛行機・ヘリコプターの仕組みについて、電波について、などなどの記憶系。

学科の教則本も国土交通省のHPで確認することができますので、こちらを読んで受験することももちろん可能です。

記憶系の問題は、ひたすら繰り返し勉強して覚えるしかありません。

2等の学科試験は、記憶系の問題のみですので、試験対策は繰り返し勉強することで学科試験対策できます。

1等の学科試験は、上記の記憶系の問題に加え、計算問題が5問前後出題されます。また10問程度リスク評価に関する問題が出題されます。

リスク評価に関する問題は、こういう飛行計画ですが、その際に気をつけることはなんですか?のような問題です。

ですので、しっかり航空法を理解できていれば、落ち着いて読み込むことができれば、問題なく解けると思います。

問題なのが、計算問題です!!

ルートやtanなど、学生時代に勉強した遠い記憶があるが・・・という数学が出てきます。

航空力学や、物理学などに関する計算が出て来るので、国土交通省が出している例題を見て、ビビった人は多いのではないのでしょうか?

今発表されている問題例は以下のようなものになります

【問題例1】
飛行機が、飛行速度25m/s 、バンク角 30°で定常旋回した時の旋回半径として、正しいものを1つ選びなさい。
ただし、重力加速度は 9.8m/s2、tan 30°= 0.58とする。電卓が使用可能である。
a. 105m
b. 110m
c. 115m

【問題例2】
使用周波数が2.4GHz、送信側と受信側の距離が1,400mの場合のフレネルゾーン半径の60%の値(m)として、次のうち最も適切なものを1つ選びなさい。
ただし、光速は3×108m/sとし、 √2=1.41、 √3 =1.73、 √5 =2.24、√7 =2.65を用いてもよい。電卓が使用可能である。
a. 4.0m
b. 4.5m
c. 5.0m

【問題例3】リスク評価に関する問題
以下の無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、次のうち最も適切なものを1つ選びなさい。
〔運航形態〕
エンジンで駆動する回転翼航空機(ヘリコプター)を使用して、山間部の資材運搬のための飛行を行うものとする。飛行経路直下に民家はなく、歩道を横断する。昼間、目視外、高度150m以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。
a. 航空機との接近はジオフェンス機能を用いることにより防止できる。
b. 歩行者が歩道を横断する際のリスク軽減としては、機体に設置されたカメラにより歩行者の状況を確認し、速やかに機体の道路横断を中止できるようにするなどの措置を講ずる。
c. 山間部で飛行経路下に第三者が存在する可能性は低いことから、緊急着陸は任意の地点に速やかに行う飛行計画とする。

解答:問題例1→b  問題例2→a  問題例3→b

実技は試験場での飛び込み受験でチャレンジしようと思っている形でも、この計算問題で心が折れた・・という話はよく聞きます。

そこで、学科試験対策として最善の形にしたのが、

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